今更りりぽんの話をする
りりぽんことNMB48の須藤凛々花ちゃんが、AKB48の総選挙で電撃結婚宣言をしてからもう1ヶ月。
48Gには明るくない私にとって、りりぽんはお名前は存じております程度の存在だった。
一躍時の人となったりりぽんだけど、この結婚宣言には様々な意見があるわけで。
人権問題?性差別?契約違反??色々な角度から語られる、色々な意見を目にした。
果たして、りりぽんの何が悪かったのかな?
私の話をする。
私は幼い頃からアイドルが好きで、ハロプロ、ジャニーズ、46G、様々なアイドルを通ってきた。
担当や推しの卒業や脱退、熱愛発覚、引退、スキャンダル、あらゆるものを通ってきたけど、さすがに自担が結婚したことはない。
だけど元来わたしは自担や推しには幸せになってほしいと思うタイプのオタクだ。だけどそれは、熱愛発覚どんとこい!と言う意味ではなくて、アイドルであるから、ファンに悪いから、と言う理由で人間としての一般的な幸せをあきらめる必要はないと思ってるから。
とはいえやっぱり実際その時が来たら、嫉妬しちゃうんだろうな。ずるいって。わたしがお金をどれだけ払っても視線すらもらえないのに、貴女は彼の全てを手に入れられるのねって。
思うだろうけど、わたしはやっぱりファンでしかないから、きっと披露宴で真っ白なタキシードを着こなす自担をみたらはぁ素敵好きかっこいい〜♡ってなるんだろうし、つくづくをたくはめんどくさい生き物だ。
自担となかよしの、国分太一くんの話をする。
国分太一くんが結婚を発表したとき、とても素敵だなあって思ったのはまだ記憶に新しい。
一番には応援してくださったファンの皆さんに伝えたいからって、ファンクラブの会員に届いたメッセージカード。
太一くんはかなり完璧なアイドルだとわたしは思っていて、というのもこのファン想いだねって受け取られるような行動が彼にそういうイメージを与えるのだと思う。
もし村上くんが結婚する時が来たら、太一くんみたいにファンに真摯であってくれたら嬉しいなあとぼんやり思ってる。
これは「自分を大切にしろ!」ファンの驕りとかではなくて(たぶん)、何を大切にすべきかというのをちゃんとわかってるのが、アイドルとして上手いなあ〜と思うの。
一般のファンじゃない人は、話題が去ったら忘れるでしょう?でもファンは、これから先ずっと「誰かの旦那」の担当を見ていかなきゃいけない。そんで、たぶんそれに耐えられない人もいるのだと思う。
アイドルがその人にとってどういう存在かは、他人が口出しできることじゃないしね。
そんなファンに一番に感謝を伝えようって発想に至るところが、すでにかっこいいんじゃないかなと思ってる。
V6の長野博くんも、そうだったと思う。
メンバーや事務所の後輩から祝われて幸せそうにしてる、そういうのがアイドルの結婚宣言の正しい形だと思う。
ただしこれはりりぽんには当てはまらない。
なぜなら、ジャニーズって恋愛禁止じゃないの。実は。
女の子のアイドルはしばしば恋愛禁止と言われてる。
これは、女の子のアイドルは架空の恋人としての役割を果たすからではないかな?と考えている。
それがすでに時代遅れの考え方なんだよ!って人もいると思うけど、でも少なくとも現時点では恋愛禁止を掲げてるなら、それには従わないといけないと思う。だってそれが、彼女がアイドルになるための契約だったから。
でもそれが時代遅れだって思ってるなら、そう主張してプロデューサーと戦えばいいと思う。
悪いことだってわかってたから隠れてやってたんでしょう?わかってたんなら、バレたからって今更開き直るのはおかしいよね。
恋愛禁止がおかしいと思うなら、戦えばよかったのよ。
目上の人相手にそんなことできるわけないじゃん!って思う人もいるとおもう。し、実際わたしがもしアイドルだったら、プロデューサーに楯突くなんてそんなことできない。
だけど、何かを得るには何かを失わなきゃ。
もし声を上げていれば、あなたは解雇されたかもしれないけど後輩にはそんな未来を残せたかもしれない。
それをしなかったのなら、現状を受け入れなきゃ。
反論せずに契約を破るのは、それはただの裏切り行為だと思う。許されないことだと思う。
でもね、りりぽんの一番悪かったことは、たぶんあの場所で結婚宣言をしたことだけだと思うのね。そして、それを認めた、もしくは唆した運営の人たちが悪かった。
AKB48グループの人気が低迷してるのはまぎれもない事実で、運営としては起爆剤が欲しかったのかな?と思う気持ちもわかるんだけど、そんな注目の集め方をしたらまゆゆが報われないじゃん。
あの日、まゆゆが卒業を発表するなんて運営の人ならわかってることじゃん。
まゆゆがAKBを支えてくれてたことだってわかってることじゃん。
先輩への餞けがそれかよ!みたいなね、そこにみんな怒ってるんじゃないかなあ。
能天気に「おめでとう!」なんて言ってた他のメンバーにもすごく失望したし。めでたくねーよ。ってね。
文春砲が放たれることが決まった時点で総選挙も辞退してれば一番丸く収まったんじゃないかな。
ああでも卒業するって聞いたのはとても安心した。
お前なんか辞めちまえ!とかじゃなくて。
ちゃんと筋を通して辞めるという選択をしてくれて、ああやっぱりこの子はアイドルだったんだって、結婚を発表してもちゃんと最後までアイドルたろうとしてくれてる姿を見ることができて安心しました。
わたしはNMBのファンでもAKBのファンでもありません。
だからこれは只の外野のたわ言。
アイドルとしてどうだったかはわたしがとやかくいうことではないとは思うんだけど、願わくば、りりぽんにとってアイドルだった時代が財産になってくれていますように。
内容がどうであれ、あの日の凛とした姿には好感を持ちました。
幸せになってね!